平成28年(2016)
61.全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞を受賞(平成28年7月)
本所の夜景観光に関する取り組みが、日本商工会議所が実施する「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」において、最高評価である大賞を受賞した。
日本商工会議所では、平成20年に同賞を創設し、地域の個が光り、他の商工会議所の模範となる観光振興活動に取り組む商工会議所を顕彰している。
9回目となる今年「世界一の夜景都市を目指す」という本所青年部の提言を、官民連携でサポートし、市民も巻き込んだオール長崎で地域の宝を磨いた活動が評価され、初の大賞に輝いた。
本所および本所青年部、長崎市、関係団体および民間企業で組織する「長崎夜景プロモーション実行委員会」(委員長・里隆光本所副会頭)は、これまでに夜景に関する取り組みとして、しおかぜ総文祭の高校生を歓迎するために、市民にカーテンを開けてもらい夜景をパワーアップさせた「光のおもてなし」の実施や、ヴァイオリニストの葉加瀬太郎さんによる夜景のテーマ曲「長崎夜曲」を生み出してきた。
また、長崎の夜景の新たなシンボルとして、稲佐山電波塔ライトアップを実現し、見上げる夜景の魅力を創出するなど、夜景観光の推進を図り、宿泊客増加及び観光消費額の拡大に繋げるとともに観光地長崎を国内外へPRしている。
7月11日に京都市で開催された「全国商工会議所観光振興大会」において表彰式が行なわれ、上田惠三本所会頭が三村明夫日本商工会議所会頭より表彰状を受け取った。
また、表彰式後には「連携が生み出す地域のチカラ」と題したパネルディスカッションが行なわれ、里隆光本所副会頭がパネリストとして参加。地域と連携し市民と一体となった夜景観光の活動を紹介した。
62.福山雅治氏監修のイベントとコラボ~2016ながさきみなとまつり~(平成28年7月)
長崎の夏の一大イベント「ながさきみなとまつり」が、長崎水辺の森公園を中心に開催され、2日間で約28万人の市民や観光客でにぎわった。
今回のテーマは「スマイルフロムナガサキ虹色に輝く2DAYS」。熊本地震の被災地に対し、長崎から支援・エールを送ると共に、長崎観光にも影響が出ている状況を踏まえ、元気、笑顔を発信する意味を込めて開催した。
初日は、長崎出身のシンガーソングライターの福山雅治氏監修による長崎☆夏の「やっぱり、じげもん!よかもん!大祭」とのコラボイベントを中心に実施。昨年、稲佐山で開催した25周年記念コンサートの模様を会場スクリーンで上映したほか、自身の楽曲をテーマにした歌合戦「福山歌か!決勝大会ⅰn長崎」などのイベントが行なわれた。
クライマックスは「福山歌による福山花か」をテーマとした花火ショー。福山氏自身の楽曲とレーザー光線の演出による音楽花火1万発が打ち上がった。この日は「福山一色」のイベントに会場は酔いしれた。
2日目は、長崎市民参加型イベントを中心に実施。市民ステージや、最後を締めくくる打ち上げ花火では、「長崎市民の夏越しの花火」として、新作花火を含む5千発が長崎の夜空を彩った。
このほか、実施したイベントでは、急勾配の坂を一気に駆け上がる「きゃあまぐる坂GP」を長崎青年協会が、クレーンにロープを吊り下げ、長崎の港に飛び込む「海のターザン」などを長崎青年会議所がそれぞれ主管して実施したほか、会場周辺の道路では35団体の総勢1000人超が演舞、パレードする「先賢行列長崎さるき」を本所青年部が主管で実施。各々のイベントがこのまつりを一層盛り上げた。
63.“長崎の仕事発見”企業見学バスツアーを実施(平成28年7月)
本所および長崎工業会(会長・西亮本所議員)は、長崎工業高校生を対象に市内企業の見学会を開催した。
これは、長崎市域のキラリと輝く企業をPRし、働く場所としての魅力を高校生に理解してもらうことで、地元企業への就職を促進することが目的。
来春卒業予定の同校機械システム科3年生の39人が、長崎工業会会員企業6社(㈱吉本テック、スチール工業㈱、長崎船用品㈱、㈱丸金佐藤造船鉄工所、㈱渡辺造船所、㈱ナカタ・マックコーポレーション)を訪問し、業務内容や経営方針などの説明を受けた。
参加した生徒たちは、普段では見ることができない工場内部の作業風景および工作物や特殊な機械・設備などを間近に見ながら、現場で働く先輩社員たちの声に熱心に耳を傾けていた。
見学後には、作業内容で疑問に思ったことや、どのような人材を求めているのかなど積極的に質問していた。
64.県内土産品取扱店との合同商談会を開催(平成28年7月)
本所は、長崎市と㈱十八銀行との共催で、空港や駅、高速道路SAなどで土産品を販売する事業者との合同商談会を開催した。
これは、近年、端島(軍艦島)の世界遺産への登録や世界新三大夜景への認定などで、長崎を訪れる観光客が増加し、その消費取り込みが重要となっていることから、土産品を製造する市内業者の販路拡大につなげることを目的に行なったもので、このような土産品販売業者と製造業者との合同商談会は県内では初めての試みとなった。
8社の土産品販売業者の仕入担当者と水産加工品や菓子、雑貨、化粧品など、長崎ならではの土産品を製造する市内業者24社が参加し、それぞれが商談を行なった。
参加した製造業者の担当者は「観光客が増えている中、このような商談の機会を設けてもらえるのはありがたい。次回開催の際も声をかけてほしい」との声が聞かれた。
65.知的資産経営による経営計画作成支援セミナーを開催(平成28年8月)
本所は、小規模事業者を対象とした経営計画作成支援セミナーを開催した。
これは、国から認定を受けた小規模事業者の持続的発展を支援する「経営発達支援計画」に基づき、本所が実施する伴走型小規模事業者支援推進事業の一環として企画したもので、延べ27人が参加した。
同セミナーは「①自社の強みの見つけ方講座」、「②経営計画作成講座」、「③販路開拓講座」の3講座で構成。”知的資産経営”の考え方を取り入れ、自社の経営資源を見直し、市場や顧客(ターゲット)を明確にすることで、自社の強みを活かした経営計画の作成を目指した。
前段となる「①自社の強みの見つけ方講座」では、中小企業基盤整備機構九州本部の原田健地域支援ネットコーディネーターより、小規模事業者が経営計画を作成するにあたっての考え方を学んだ。
原田氏は、小さな企業の見えない強みを見つけ出すための手法として、財務諸表に記載されていない目に見えにくい無形の資産である”知的資産経営”の考え方を取り入れることが有効とし、知的資産の具体的事例について解説。その後、参加者全員で自社の知的資産や将来像などについて語り合った。
これを踏まえ、後日開催された「②経営計画作成講座」および「③販路開拓講座」では、㈱エイチ・エーエルの太田敬治取締役副代表を講師に迎え、業績向上のための経営計画の作成のほか、新たな商品やサービスを売るための仕組みなどについて考えた。
参加者は、「自社の経営資源を改めて見つめ直すいい機会になった。これを機にしっかりとした経営計画を作り、今後の事業の発展につなげていきたい」と話した。
66.第22代会頭に宮脇雅俊氏を選出(平成28年11月)
本所は、 11 月1日に臨時議員総会を開催し、新会頭として選任された宮脇雅俊氏(㈱十八銀行取締役会長)を含む本所役員人事を決めた。
副会頭には、再任の吉田茂視氏(㈱メモリード代表取締役)と新たに選任された、松村栄人氏(三菱重工業㈱長崎造船所顧問)、山口雅二氏(㈱三基代表取締役)、佐々木達也氏(㈱東美代表取締役社長)の4人が、また、専務理事には、松永安市氏(再任)が就任した。
総会ではこのほか、常議員、監事、相談役、名誉議員を選任した。任期は平成31年10月31日までの3年間。
また、臨時総会終了後は、議員懇親会を開催し、新役員・議員相互の交流を深めた。
67.長崎の夜景にさらなる魅力を! ~2016光のおもてなし~(平成28年10月)
本所と本所青年部、長崎市、関係団体・企業で構成する長崎夜景プロモーション実行委員会(委員長・里隆光本所副会頭)は、稲佐山電波塔を音と光で彩るイルミネーションショーと、カーテンを開けてパワーアップした夜景を作り出す「光のおもてなし」を実施した。
同実行委員会はこれまで、世界新三大夜景に認定された長崎夜景のブランド力にさらに磨きをかけ、発信力を強化するため、世界新三大夜景テーマ曲「長崎夜曲」の制作や、がんばらんば国体参加者を夜景で歓迎する「光のおもてなし」の実施、稲佐山電波塔ライトアップ等に取り組んできた。官民が連携し、市民をも巻き込んだこれらの取り組みは、今年度「全国商工会議所きらり輝き観光振興大賞」を受賞するなど、全国的に注目を集めている。
同年度は、ねんりんピック長崎の開催やJRグループのデスティネーションキャンペーンで多くの観光客が見込まれる時期にあわせて、稲佐山電波塔イルミネーションショーを実施するとともに、ねんりんピックの期間中、市民や企業の協力を得て、カーテンを開け輝きを増した夜景で来県者を歓迎する「光のおもてなし」を実施した。
イルミネーションショーは、日没後、電波塔の点灯とともに、「長崎夜曲」にあわせてライティングが変化する「ウェルカムイルミネーションショー」と、毎晩8時9分から約9分間、福山雅治さんが特別監修した楽曲メドレーによる「平和を祈るイルミネーションショー」で構成されている。10月11日には稲佐山展望台にて関係者による点灯式を実施し、カウントダウンでイルミネーションショーがスタートすると訪れた観光客は音と光が作り出す幻想的な光景に見入っていた。平和を祈るイルミネー ションショーは、稲佐山展望台のほか、長崎駅の3・4番ホームや長崎出島ワーフなどからも楽しむことができ、これまでの視点場から見下ろす夜景に加え、まちなかから見上げる夜景の魅力を創出している。
また、ねんりんピック長崎開催にあわせて10月14日から18日まで実施した「ねんりんピックを光でおもてなし」では、市内の小中学校を通じ生徒児童の家庭でカーテンを開けるよう呼びかけたほか、臨港部やオフィス街のビルを中心に多くの企業や団体が協力。期間中は、民家やオフィスのカーテンやブラインドが開けられ、いつもより輝きを増した世界新三大夜景を作り出し、来県者を歓迎した。