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平成24年(2012)

27.長崎かんぼこ王国が建国一周年(平成24年2月)

 長崎かんぼこ王国(国王・田上富久長崎市長)の建国一周年を記念したシンポジウムが開催され、約100人が参加した。
 初めに、野母崎の漁師から水産庁職員に転身し、TVやラジオ、講演などで活躍中の上田勝彦氏(水産庁情報技術企画官)が「長崎練りもん再構築」と題して講演。「最近の蒲鉾は、全体的にファストフード化してしまい、味が変わってしまった。かんぼこ王国がさらに盛り上がっていくためには、市民一人ひとりが蒲鉾屋さんたちへ昔のような蒲鉾を食べたいと意見を言うべき」などと述べた。
 次に、上田氏や田上市長、王国副首相を務める㈲杉永蒲鉾の杉永清悟社長らによる公開討論会を開催。「昔は結婚式の引き出物は蒲鉾だったが、最近はケーキなどの菓子ばかり。引き出物は蒲鉾を贈るようにとの運動をしてはどうか」「行政だけではなく、長崎市全体で長崎かんぼこ王国を盛り上げていかなくてはならない」など、市民の積極的な参加を呼び掛けた。
 その後の交流会では、蒲鉾のチャリティー販売会が好評を博したほか、王国第一弾の商品としてプロデュースした「長崎おでん」や、新メニューとして提案している「ちゃポリタン(ちゃんぽん麺ナポリタン)」の試食会が行なわれた。

28.九州新幹線西九州ルート着工認可(平成24年6月)

 国土交通省は、6月29日、九州新幹線西九州ルート(武雄温泉~長崎間)を含む整備新幹線の未着工3区間の認可・着工を決定した。
 特に、九州新幹線西九州ルートにおいては、今回新たに諫早~長崎間(約21キロ)が認可され、武雄温泉~長崎間を全線フル規格で整備し、2022年度の一括開業を予定することとなった。
 今回の決定は、昭和48年に西九州ルートの整備計画に決定後、オイルショックによる着工凍結や短絡ルートへの変更、並行在来線問題、財源の問題など様々な紆余曲折を経ながらも、今回の決定でようやく長崎県民の永年の悲願が成就した。
 本所は、これまで新幹線建設促進特別委員会(委員長・平松喜一郎常議員)を中心に長崎県をはじめ、関係機関と連携した要望活動を展開。特に昨年は佐賀県の経済界とも協調した要望活動を実施してきた。
 現在、2008年に着工認可を受けた武雄温泉~諫早間の工事も着々と進んでおり、10年後の一括開業に合わせた駅周辺の再開発やまちづくり、おもてなしの観光をどう構築していくかが今後の課題となっている。
 本所においても、所内の関連する委員会等で、これからのまちづくりについての基本方針やビジョンを作成するべく検討を始めている。
 また、産官学が連携した長崎サミット(長崎都市経営戦略会議)では、「インバウンドにかかるまちづくり特別委員会」を設置し、おもてなし観光の構築などについて検討を進めている。

29. 九州新幹線西九州ルート諫早~長崎間が起工(平成24年8月)

新幹線建設起工式&記念式典
新幹線建設起工式&記念式典
 2022年度の開業を目指す九州新幹線西九州ルートの諫早~長崎(21キロ)の起工式と記念式典が長崎市内で開催され、国や沿線自治体、 政財界の関係者ら約350人が出席し、工事の安全祈願などを行なった。
 長崎魚市跡地であった起工式では、中村法道知事が、「西九州ルート、北海道、北陸の3線同時認可により、北は北海道から南の鹿児島、西の長崎までが、新幹線という大動脈で結ばれ、飛躍的な交流人口の拡大が期待できる。また、西九州ルート開業の暁には、上海航路と全国の高速ネットワークがつながり、西九州ルートが平成の長崎街道として新しい流れをつくる」とあいさつ。来賓の羽田雄一郎国土交通大臣は「西九州と九州全域、関西、中国地方との結びつきが強固になる。開業効果を活性化に結びつけるためには地域の魅力を磨くことが重要」と話した。
 起工式終了後は、ホテルに会場を移し、記念式典を開催。関係者は鏡開きを行なうなどして、九州新幹線西九州ルートの全線起工を祝った。

30.中国人観光客接客講座を開催(平成24年8月)

接客のポイントを語る胡先生
接客のポイントを語る胡先生
 本所は、平成24年度の人“財”育成講座「中国人観光客接客講座」を3日間にわたり開催し、商店街関係者やホテル関係者を中心とした会員企業などから、10人が受講した。
 本講座は、近年のクルーズ船の寄航の増加や上海航路就航による中国人の来崎に柔軟に対応するための基礎知識を身に付けるために企画。
 講師に長崎ウエスレヤン大学教授・胡振剛(こ しんこう)氏を招聘し、中国語を初めて学ぶ接客・販売員の方を対象に、接客の際に最低限、知っておきたい「中国人を迎えるにあたってのポイント」や「基本のあいさつ」に加えそれぞれの接客場面を想定したロールプレイング形式による実践的な中国人への接客を指導した。
 受講者からは「実際に中国人の観光客は増えてきており、今回学んだことを接客で活かしたい」等の声があった。
 本所は、より具体的に中国語を学びたい接客・ 販売員等の方を対象に10月から中国語講座の「入門」と「初級」の講座を開催する予定。

31.生命共済制度発足40周年記念プロ野球観戦バスツアーを実施(平成24年9月)

生命共済制度優待野球観戦バスツアー
生命共済制度優待野球観戦バスツアー
 本所は、生命共済制度発足40周年記念事業として「プロ野球ソフトバンク対日本ハム観戦ツアー」を実施。生命共済制度の加入者等78人が参加した。
 一行は初めに、福岡の太宰府天満宮を訪れ、参加者思い思いの願いを祈願したり、参道の商店街でショッピングを楽しんだ。
 昼食後、太宰府天満宮を後にして、福岡ドームに向かい試合開始前に到着。応援チームのユニホームを着用し、観戦グッズをそろえるなど準備万端で応援態勢を整える参加者もみられ、13時にプレイボール。
 試合は、一回裏ペーニャ選手のタイムリーヒットでソフトバンクが先制するも、四回表に日本ハム中田選手が2ランホームランを放ち、これが決勝点となり2対1で日本ハムが勝利を収めた。
 参加者からは「最終回に逆転できなくて残念だったが、楽しかった」「また応援ツアーを企画してほしい」との声もきかれ成功裏にツアーは終了した。

32.平成24年度県商連議員大会「長崎大会」を開催(平成24年9月)

 長崎県商工会議所連合会(会長・上田惠三本所会頭)は、平成24年度議員大会(長崎大会)を長崎市にて開催。県内の商工会議所の役員・議員など総勢170人が参加した。
 開会にあたり、上田会長は「九州新幹線西九州ルートが着工認可され、連合会としての要望活動が実を結んだ。今後は、県内経済の活性化に繋げるための取り組みが必要」とあいさつ。
 全体会議には、石塚孝・長崎県副知事などが来賓として出席。平成24年度の長崎県への要望と平成23年度要望に係わる処理経過の報告が行なわれ、引き続き、愛知淑徳大学ビジネス学部長の真田幸光氏を講師として招聘し「世界経済と日本」をテーマに特別講演会を開催した。
 その後、県選出の国会議員等の来賓を囲んでの懇親会も開催され、県内商工会議所の役員・議員との懇親を深めた。
 このほか、エクスカーションとして「軍艦島クルーズ」や「ゴルフ大会」が開催され盛会裡に終了した。
開会のあいさつを述べる上田会長
開会のあいさつを述べる上田会長
軍艦島を視察する参加者
軍艦島を視察する参加者

33.オランダ駐日大使が表敬(平成24年10月)

 オランダのラーディング・ファン・フォレンホーヴェン駐日大使とローデリック・ウォルス駐大阪・神戸総領事が本所を訪れ、上田惠三会頭と懇談した。
 懇談では、長崎商工会議所の概要や長崎の主要産業のほか、これからの地域活性化に係る課題等について意見が交わされた。
 両氏は、今年8月末に日本に赴任。江戸町が「オランダ船」を奉納する“長崎くんち”の日程に合わせて来崎し、くんちの観覧をはじめ、長崎県知事や長崎市長、長崎大学学長などを表敬訪問し、本県との友好交流を深めた。
 特に、8日のくんちの観覧では、江戸期の出島にいたオランダ商館長に町の紋章をデザインしてもらった江戸町から、そのお礼として、オランダ国旗をデザインした法被などの記念品が贈られた。
説明に聴き入る駐日大使と総領事
本所会頭との記念撮影

34.長崎親善大使との意見交換会(平成24年11月)

長崎の活性化策について意見を交わす長崎親善大使と正副会頭
長崎の活性化策について意見を交わす長崎親善大使と正副会頭
 本所は、長崎親善大使との意見交換会を開催。在長崎の親善大使15人が本所の上田会頭をはじめとする正副会頭と長崎の観光・産業振興・ まちづくりなどについて意見を交わした。
 上田会頭は「長崎は九州新幹線西九州ルートの正式着工や長崎港の日本海側拠点港への指定、『世界新三大夜景』への認定など、地域活性化へ向けた好機を迎えているが、解決すべき課題も多いのが現状。長崎を元気にするための多様なご意見をいただきたい」とあいさつ。
 意見交換会では、「歴史的観光資源や特産品を持っているにも関わらず情報発信不足。アンテナショップの開設など積極的なPRが必要」、「街中をシンプルにわかりやすく整備し、休憩施設を増やすなど観光客目線での優しいまちづくりが必要」などの提言が多く挙げられ、新幹線の開通などで今後大きく変わるであろう長崎のまちづくりについて画期的な意見が交わされた。
 長崎親善大使は、民間企業、官庁、公的団体等の長崎所在地方機関の代表に本所が任命しており、在長崎の親善大使は22人。長崎地域経済の活性化のための提言や、全国各地に向けた長崎のPR協力などの活動を行なっている。

35.長崎市との製造業振興に関する意見交換会を開催(平成24年12月)

経済界を代表してあいさつを述べる西 長崎工業会会長
経済界を代表してあいさつを述べる西 長崎工業会会長
 本所造船・機械・工業部会(部会長・永井剛 常議員)と長崎工業会(会長・西 亮本所議員)は、地場製造業振興に関する長崎市との意見交換会を開催した。
 平成16年度から通算10回目の開催となる今回の会合には、長崎市の田上市長、髙比良商工部長、尾上泰啓理事はじめ商工部局の担当者と、経済界から製造業などに携わる経営者など37人が出席した。
 平成24年度製造業振興の主な取り組みについて、長崎市から説明を受けた後、意見交換を行なった。
 長崎発の新技術や新製品への支援強化をはじめ、港湾開発の検討の際の民間側との十分な対話と港湾運営面のシミュレーションの必要性、ながさき海洋・環境産業拠点特区認定について、長崎特有の資源とりわけ海洋事業に関連した産業振興のための次のアプリケーションを準備すべきなど、多くの課題について具体的な議論が交わされ、官民協働による取り組みを強化していくことを確認した。
長崎商工会議所
〒850-8541
長崎市桜町4-1 長崎商工会館2F
TEL.095-822-0111
FAX.095-822-0112/825-1490


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