平成25年(2013)
36.「地域の核店舗創造事業」の成果を報告(平成25年1月)
本所は、「地域の核店舗(繁盛店)創造事業」の成果報告会を開催。指導を受けた市内3店舗の担当者が、本事業の成果などについて報告した。
この事業は、商店街における一店舗を集客の核となるように育て、その効果を域内に波及させることを目的とし、平成24年度の新規事業として実施したもの。
全国各地において、店舗診断の実績がある船瀬裕文氏(㈲船瀬経営革新研究所代表取締役)を専門家として招聘し、昨年6月から10月まで の計9回にわたりその店舗に派遣。経営状況や商品構成、顧客状況や問題点などについて、ヒアリングを行なったうえで、魅力向上につながる指導を集中的に行なった。
指導店舗は、食品製造販売店(長崎市築町商店会)、履物販売店(長崎市新大工町商店街(振))、焼菓子製造販売店(大浦居留地商店会)の3店舗。
指導店舗からは、「店舗レイアウトや商品構成について、専門的なアドバイスを受けることができ、参考になった」、「コストの削減を検討するうえで、多くの業者との繋がりができ、選択の幅が広がった」などの成果が聞かれた。
37.「教会群」の世界遺産登録に向けて 県内経済団体代表らが国に要望(平成25年6月)
38.長崎工業会設立10周年記念事業を開催(平成25年5月)
長崎工業会(会長・西亮本所議員)は、設立10周年記念式典を市内ホテルにて開催し、会員をはじめ、行政、県内外の商工団体関係者など約100人が出席した。
式典では西会長が「将来を担う若手技術者や幹部候補生を対象とした人材育成に力を入れるとともに、受注拡大や市場創造を目指した企業間 連携や産学官連携にも力を注ぎたい」とあいさつし、製造関連業の更なる発展に向けた交流連携活動を活発化し、長崎経済の牽引役としての役割を担えるよう全力で取り組むと決意を新たにした。
式典終了後には、一般参加者にも公開して記念講演会が開催され、島津製作所の矢嶋英敏氏が「時代の変化に求められる経営者のリーダーシップ」と題して講演。約130人の聴講者が、熱心に聴き入っていた。
また、より一層親睦を深めるために開催された記念祝賀会では、会員などで結成したサプライズバンドが、ハワイアンとジャズの演奏を披露すると会場は大いに盛り上がり、同記念事業は盛会裡に終了した。
39.夜景観光の充実を!~ 第7回長崎サミット~(平成25年7月)
7回目となる「長崎サミット」が開催され、上田惠三本所会頭をはじめ「長崎都市経営戦略推進会議」構成7団体のトップが出席。夜景観光の充実に向けた取り組みのほか、県民所得向上に向けた中小・中堅企業の支援、国際物流体制の充実・強化の3つのテーマなどについて、意見が交わされた。
夜景観光の充実について田上富久市長は、稲佐山の観光客が急増していることに触れ「鍋冠山公園、立山公園展望台の整備に向けた基本設計や、稲佐山中腹から山頂へ向かう稲佐山遊歩道の整備に取り掛かっている」と「見る側」の整備について述べるとともに、県と共同で「長崎の夜景の在り方に関する検討会」を設置し、「見られる側」の光の充実について検討していくとした。
さらに出席者からは、電光掲示板の設置や、観光船からの見上げる夜景観光など、夜景観光の活性化について様々な方策が提案され、夜景をアピールするハガキを県外100万人へ発信するキャンペーンの実施を申し合わせた。
サミットではこの他、中堅・中小製造業の支援策として「ながさき海洋・環境産業拠点特区」や国の「戦略産業雇用創造プロジェクト」を活用した雇用・人材育成支援策について取組んでいくことを確認した。
40.高校生を光でおもてなし(平成25年7月)
長崎サミットプロジェクトでは、7月30日・31日の両日、全国高等学校総合文化祭「しおかぜ総文祭」のために来崎した高校生を光でおもてなししようと、本所青年部が中心となり「光のおもてなしプロジェクト」を展開。企業や行政機関・市内高校・マンションなどにカーテンを開いて光を増やしてもらうよう要請を行なった。
当日は、午後8時から9時の間、高校生をはじめ多くの観光客が普段 よりも輝きを増した夜景を楽しんだ。
41.特定退職金共済制度発足40周年記念バスツアーを実施 (平成25年9月)
本所は、特定退職金共済制度発足40周年記念事業及び生命共済制度加入事業所優待事業として“日帰りバスツアー”を実施。同共済制度の加入者74人が、『唐津の名所めぐりと豪華ランチツアー』に参加した。
初めに、日本三大朝市といわれる呼子の朝市でショッピングを楽しみ、新鮮で割安な海産物などを買い求める参加者の姿が多くみられた。
昼食は、唐津の大望閣で名物のイカの活き造りなど豪華ランチ料理を舌鼓した後、名護屋港や呼子大橋を一望できる同ホテルの展望大浴場の入浴を満喫した。
続いて、国指定重要文化財の旧高取邸を見学。 旧高取邸は、杵島炭鉱などの炭鉱主として知られる高取伊好(たかとり・これよし)の邸宅で、約2、300坪の広大な敷地に建ち、大広間に能舞台が設けられているなど独特のつくりになっており、唐津を代表する観光施設の一つ。
その後、唐津城や虹の松原など唐津の名所を車窓から見学した後、最後に松浦一酒造を見学。試飲などを行ない、参加者は、お勧めのお酒などを買い求め、帰路に着いた。
42.会頭に上田惠三氏を再任(平成25年11月)
本所は、11月1日に臨時議員総会を開催し、上田惠三(長崎自動車㈱代表取締役会長・再任)会頭の選任を含む本所役員人事を決めた。
副会頭には、里隆光氏(㈱十八銀行顧問・再任)、吉田茂視氏(㈱メモリード代表取締役・新任)、前原晃昭氏(長崎文化放送㈱代表取締役社長・新任)、森岡公隆氏(三菱重工業㈱長崎造船所所長代理・新任)の4人が、また、専務理事には、前田克彦氏(再任)が就任した。
総会ではこのほか、常議員、監事、相談役、名誉議員を選任した。任期は平成28年10月31日までの3年間。
43.葉加瀬太郎さんによる「長崎夜曲」が完成(平成25年12月)
バイオリニストの葉加瀬太郎さんが手がけた長崎夜景のテーマ曲「長崎夜曲」が完成、JR長崎駅かもめ広場で完成セレモニーを行なった。
世界新三大夜景である長崎夜景をアピールしようと、本所や青年部、長崎市、民間企業・団体で組織する長崎夜景プロモーション実行委員会(委員長・ 里隆光本所副会頭)が曲の制作を依頼。葉加瀬さんと長崎の夜景のイメージについてのやり取りを重ねながら準備を進めてきた。
かもめ広場には市民など約700人がつめかけ、葉加瀬さんが代表曲「情熱大陸」で登場すると大きな歓声が上がった。葉加瀬さんは長崎の夜景について「町の民家の光が集まった温かさを感じる輝き」と評し、今回の曲のイメージについても、「温かさや懐かしさを表現した」と話した。
葉加瀬さんの紹介でCDにより楽曲が初披露されると、広場の2階まであふれかえった多くの市民らが、優しいバイオリンの音色に酔いしれた。
セレモニーに参加した田上市長は「一度聞いただけで『うちの夜景の曲だ』といえるような親しみやすい曲ができた」と絶賛。葉加瀬さんも「夜景をテーマにした曲作りは初めてだったが、大変気に入った曲ができた。いろんな場面で活用して曲をかわいがってほしい」と話した。
完成した「長崎夜曲」は稲佐山展望台やロープウェイ乗り場のほか長崎空港等でBGMとして流されている。
44.新任議員懇談会を開催(平成25年12月)
本所は、平成25年11月の議員改選で新たに就任した議員と平成25年4月以降に代表議員変更により就任した議員を対象に、新任議員懇談会を開催した。
懇談会には16人が参加し、本所の概要や事業計画・予算、部会・委員会活動などの説明を事務局より受け、議員の役割について理解を深めた。
引き続き、正副会頭との意見交換会を開催。上田会頭は「会議所活動を活発化させるため、様々な会議で積極的に意見を発言していただきたい。新任議員のみなさまにも長崎が活性化するにはどうしたらよいのか一緒に考えてほしい」と議員への期待を述べた。
一方、議員からは会議所が抱える課題や委員会活動が果たすべき役割について質問があったほか、正副会頭と観光振興策や会員増強策などについて、意見を交換した。